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ニューモシスチス肺炎(PCP:Pneumocystis pneumonia)

HIV,ステロイド、免疫抑制剤、抗癌剤、生物学的製剤を一定期間以上使用中の患者に、真菌の一種であるPneumocystis jiroveciiによる日和見感染症として発症する。P.jiroveciiの増殖は肺胞上皮細胞で起こり、肺間質への炎症細胞浸潤や肺胞隔壁の肥厚をきたすことでガス交換障害を生じる。 ・血液検査:βDグルカン↑、KL-6↑、PaO2↓、AaDO2開大、CRP↑、LDH↑ ・胸部Xp:肺門から両側へ広がるスリガラス影 ・胸部CT:スリガラス状陰影はモザイク状に分布し、上葉優位であり、抹消がスペアされる ・喀痰検査:グロコット染色で嚢子を、ディフクイック染色で栄養体と嚢子を確認 ・BAL検査:PCR法でDNA量確認 治療:ST合剤(ダイフェン錠)3-4錠/回、1日3回内服 ※低酸素血症(PaO2<70mmHg,AaDO2>35mmHg)がある場合、 プレドニン40mg1日2回5日間→40mg1日1回5日間→20mg1日1回11日間 再発予防:ST合剤1錠/回 週三回 毎日内服でも構わないが、肝酵素上昇、高K血症、発疹などの副作用の発生に注意。 ステロイド投与(PSL換算20mg/day以上を1ヶ月以上)を見たら、ダイフェン予防内服を。

肺炎球菌ワクチン

小児へはPCV 13(13-valent pneumococcal conflate vaccine: 13価肺炎球菌結合型ワクチン)の定期接種がある。 ・細菌性髄膜炎などのIPD(invasive pneumococcal disease:侵襲性肺炎球菌感染症)の発生が増加する4ヶ月頃までに初期の3回接種が終了していることが望ましいため、2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月で接種し12−15ヶ月で追加接種するスケジュールが標準的 成人へは65歳以上を対象として、PPSV23:23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンの定期接種がある。 ・五年間は効果が持続する ・2014-2018に限っては、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になるものが1回定期接種可能 ・インフルエンザとの混合感染の原因菌であり、季節に関係なく接種できるため、日本呼吸器学会はインフルエンザワクチンとの同日接種を推奨している(副作用は変化なし)

敗血症

定義:感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態 ・ICU以外の患者では、qSOFA2項目以上を満たす場合に敗血症を疑い、臓器障害(SOFAスコア)を調べる必要性がある ・qSOFA: 意識変容(GCS<15),呼吸数>22,収縮期血圧≦100mmHg ・敗血症に対し、①十分な輸液を行ってもmBP≧65の維持に血管作動薬を必要とする②血清乳酸値>2mmol/lの両方を満たす場合に敗血症性ショックと診断する。 ・輸液速度やカテコラミン選択のために、初期蘇生の開始時にエコーで心機能評価と欠陥内容量の評価を行う。①血管拡張に伴う抹消血管抵抗の制御困難である場合は少量のバソプレシン追加投与(血管収縮作用あり)も有効であるが、②SIMD合併に伴う心機能低下(心原性ショック)では病態をさらに悪化させる可能性がある。 ・敗血症性ショックに対して低容量ステロイド( ハイドロコルチゾン300mg/day以下)で、ショック離脱を目安に(最長7日間)投与する。もしくは代替としてmPSL1mg/kg/dayを投与。 ・初期蘇生時にHb7g/dL未満であれば、RCC輸血開始。 ・高度な代謝性アシドーシス、高K血症、溢水を伴うAKIについては透析導入。 ・48時間以内に経腸栄養開始。

Serratia (セラチア)

SerratiaはGNR-s でありグラム染色ではP.aeruginosaとの鑑別は難しい。 ・湿潤した環境を好む。water bug 流し台や消毒器容器、ネブライザーなどに存在。 ・アウトブレイクの原因としては、素手によるアルコール綿の使用、三方活栓のキャップ再使用、ヘパリンロックの乱用などなど。 ・ ビーフリードを12時間以上で投与 すると感染の原因となる。8時間投与を心がける。 ・ABPCや第一〜第二セファロスポリン系には自然耐性。SBT/ABPCも無効。 ・CTX,CTRXが第一選択となる。安易に緑膿菌カバーはしない。内服はST合剤,LVFX.など.